ケーキは、特別なお祝い事やイベントでよく用いられるスイーツです。購入後に他へ寄ったり、手土産として持っていくこともしばしばです。ここで気になるのは、次の点です。
- 保冷剤を使った際の持ち運び可能時間
- 保冷剤を使わずに持ち運べるケーキは?
保冷剤を使用した場合、通常、30分が持ち運びの目安とされていますが、いくつかのポイントを抑えると、常温でも持ち運び可能なケーキもあります。以下、常温で持ち運べるケーキの種類とその目安となる時間を紹介します。
常温で持ち運べるケーキの種類は?
常温で持ち運べるケーキには特定の特徴があります。
- デコレーションがされていない
- しっかりと焼き固められている
これらの特徴を満たすケーキの例は次の通りです。
- シフォンケーキ
- ガトーショコラ
- パウンドケーキ
- カップケーキ
- ブラウニー
- スポンジケーキ
これらのケーキは、遠方への持ち運びや自家製の際に選ぶと安心です。
デコレーションがない場合
デコレーションがないシンプルなケーキは、常温で持ち運びが可能です。しかし、次の材料を使ったデコレーションケーキは保冷剤が必要とされます。
- 生クリームやその他乳製品
- ゼラチン
- チョコレート
- 生果物
これらは10度以下での保存が望ましく、特に夏場はチョコレートが溶けたり、生果物から水分が出てケーキを損ねる可能性があります。
しっかりと焼かれたケーキ
しっかりと焼かれたケーキは、水分量が少なく傷みにくいため、常温での持ち運びに適しています。水分が少ないため乾燥しやすい点には注意が必要で、適度な水分を保つことが大切です。
たとえば、パウンドケーキは焼き上がりがしっかりしていても、しっとりした食感が楽しめます。カットした後は乾燥を防ぐためにラップで包むことが推奨されます。
ケーキの運搬時間についてのガイドライン
ケーキを運搬する際の時間の目安をご紹介します。
常温のケーキを運搬する場合
ケーキの種類によりますが、一般的には1日から4日間程度は持ち運びが可能です。ここでいう常温とは、15度から25度の範囲を指します。
また、直射日光を避け、風通しの良い場所での保管が重要です。夏季や車内のように暖房が効いている場所で運搬する際は、保冷剤の使用が適切です。
保冷剤が必要なケーキ
デコレーションケーキは、通常1〜2時間の運搬が限界です。店舗では購入時にこの時間内に冷蔵庫に入れることを推奨し、適切な保冷剤を提供しています。もし長時間運搬する必要がある場合は、次のような対策を検討しましょう。
デコレーションケーキを長期間持ち運ぶ際のポイント
- 事前に保冷バッグや発泡スチロール箱を用意する
- ドライアイスを使用する場合は、保冷剤と交換する
- 保冷用品は100円ショップで手軽に入手可能
- 夏場は1時間ごと、冬場は2時間ごとに保冷剤やドライアイスを交換する
保冷剤の交換には、スーパーやコンビニで入手可能な無料の氷を使っても大丈夫ですが、できるだけ早く冷蔵庫に入れることが望ましいです。
ケーキの運搬方法のおすすめ
店で購入したケーキは、通常、店員が適切に箱に入れてくれます。自家製ケーキの運搬方法についてもいくつかのアドバイスがあります。
自家製ケーキを持ち運ぶ際のポイント
- 紙の型で焼けるケーキは、型に入れたまま袋や箱に入れる
- ホールケーキはそのサイズに合った箱を使用する
- カットケーキはできるだけ1ピースごとに梱包する
- カットケーキの隙間は、厚紙を輪にして埋める
- 保冷剤は箱の端に置き、動かないように固定する
- カットケーキの側面が乾燥しないよう、フィルムでカバーする
これらの方法がケーキの運搬におすすめです。パウンドケーキやカップケーキは紙の型を使用することで、見た目にも美しく保てます。また、カットケーキ用のフィルムは100円ショップで手に入るため、非常に便利です。各ケーキに適した箱を用意することで、形崩れを防ぐことができ、安心して運搬できます。
ケーキの最適な保存方法
さまざまな種類のケーキに適した保存方法をご紹介します。
常温で保存できるケーキ
通常、25度以下の常温で保存することが推奨されます。ケーキを乾燥から守るためには、ラップでしっかりと包むことが大切です。しかし、果物を含むケーキや夏季などの暑い時期には常温保存が適さないこともあります。そのような場合は、冷凍保存が望ましく、自然解凍でおいしくいただけます。
冷蔵保存を避けるべき理由
- バターが固まり食感が損なわれる可能性
- 冷蔵庫の臭いが移るリスク
保冷剤が必要なケーキ
ケーキを冷蔵庫で保存する際は、購入時の箱から密閉できる容器に移し替えることが重要です。これにより、冷蔵庫内の冷気や他の食品の臭いがケーキに影響することを防ぎます。
ケーキ専用の保存容器が市販されており、これを使用すると便利です。容器を使用する際には、ケーキの上に蓋を置いてから容器を逆さまにすると、ケーキが崩れるのを防げます。
冷凍保存は可能ですが、デコレーションされたホールケーキは高さがあるため、冷凍庫のスペースを多く占めるというデメリットがあります。
まとめ
ケーキの持ち運びはよくあることです。特に、長時間運搬する必要があるデコレーションケーキの場合、目的地に着いてからデコレーションをする方法が役立ちます。
この手法は、ケーキを安全に運ぶための一助となるでしょう。